if story『天使のいる12月』

   

 
 正直、俺はこの状況が理解出来なかった。
 というより、理解したくなかった。
 目の前にはパーティ用のご馳走やらクリスマス用の飾りつけ。
 そして、ニヤニヤしているみんな。
 もう、何もかも手遅れだった。
 俺の心は逃げ場を求めるように記憶を辿る。
 どうして、このようになってしまったのかを。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 12月24日。
 所謂、クリスマスイブ。
 日本でもいつの間にか伝統行事になっているクリスマスの前夜。
 クリスマスはともかく、その前夜から祝うのはどうなんだろうと思う。
 まぁ、俺も便乗している立場なので、あまり言えないし、そこまで重要ではないけど。
「ゆーちゃん」
 考え事をしていた僕にはるねぇが話しかけてきた。
 俺ははるねぇの方へ顔を向け、硬直した。
「ど、どうかな……?」
 はるねぇは恥じらいながら俺に尋ねる。
 俺は返事をしなかった。いや、出来なかった。
「ゆー……ちゃん?」
 俺は呼ばれてハッとする。
 今のはるねぇの姿につい、魅入ってしまっていたのだ。
「すごく、可愛い」
 俺は小さい声でそう言った。
 うわ、なんだこれ。物凄く恥ずかしい。
「よかったー」
 そう言って、はるねぇは安堵の表情を見せる。
 そんなはるねぇを見ていると、こっちまで嬉しい気持ちになる。
「で、何でそんな格好をしてるんだよ」
 そんな嬉しい気持ちをはるねぇにバレないようにしながら、俺ははるねぇを見たときの疑問を口にしてみた。
 まぁ、なんとなく予想は出来ているけど。
「だって、クリスマスイブなんだし」
 と、サンタの服を着たはるねぇは当然のように言った。
 いやいや、ちょっと待て。
「去年までそんなことしてなかったじゃないか」
 ちなみに、去年はお祖父さんがサンタ服を着ていた。
「だって……」
 突然、はるねぇは恥ずかしがりながら言いづらそうにする。
 しかし、すぐに意を決したような顔をし、
「みのりがこういう格好がゆーちゃんは好きだって……」
 声が小さくしながらもそう言った。
「いや、別にそういうわけじゃ……」
 とは言っても、さっき可愛いとか言ったし、説得力は皆無かも知れないけど。
「でも、少しだけ恥ずかしいんだけどね……」
 はるねぇははにかみの表情をしながら言った。
 何、この可愛さ。
 今なら、はるねぇをべた褒めしている生徒会長の気持ちも分かる。
 正直、この可愛さは反則すぎる。
「それに、今年は千鳥も呼ぼうと思ってて」
「久原さん?」
 久原千鳥さん。
 はるねぇの友達で同級生。
 勘が鋭く、俺とはるねぇの関係に2番目に気が付いた人。
「久原さんを呼ぶ?」
 もう一度、聞いてみる。
「うん、来年には別の大学に行っちゃうから……」
 はるねぇは寂しそうにそう呟いた。
 そんな姿を見て、俺まで心苦しくなった。
「……でも、それなら別の集まりとかの方がよくないか?」
 とりあえず、俺は思ったことを聞いてみる。
 こういうのは友達内だけでやった方がいいと思ったからだ。
「大丈夫、ちゃんと学校の友達だけでの集まりもあるから」
 しかし、無駄な心配だったらしい。
「そっか……」
「うん……」
「ごめんね。湿っぽくしちゃって」
 はるねぇは急に笑顔を作り、謝ってきた。
「いや、別に俺は大丈夫だから」
 そう、俺が辛いとしたら、はるねぇが悲しんでいるからであって。
 俺が辛いと思っている何倍もはるねぇの方が苦しいわけで。
「そういうわけだから、ゆーちゃんも友達呼んでおいてね」
「……え、何でそうなるんだ?」
「だって、人数は多い方が楽しいでしょ?」
 とても単純かつ明快な理由だった。
「……そうだな」
 今日の予定がないという奴は少ないだろうけど、それでも承諾することにした。
「だから、お願い」
「分かった。特別に濃い奴を呼ぶ」
 多分、生徒会長なら返事一つで来るだろう。
 一人で暇してそうだし。
「あと、もう一つお願いがあるんだけど……」
 そう言って、サンタクロースの袋の中をごそごそと漁る。
 そして、出てきたものを俺に見せる。
「……なんだ、それ」
 俺はそれが何だか分からなかった。
 むしろ、分かりたくなかった。
「赤い鼻のトナカイのコスチュームだよ」
 しかし、はるねぇは無情にもあっさりとそれが何なのかを言ってしまう。
 いや、問題なのはそれが何なのかではなく、誰が着るのかであるけれど。
「……」
 ただ、この流れで選択肢があるとは思えないわけで。
 だから、俺は返事の代わりに溜息をついて、そのコスチュームを受け取った。

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 回想終了。
 我ながらすごい記憶力だ。これが勉強に生かせればどれだけいいか。
 そして、先ほどまでの回想が夢だったらどれだけよかったことか。
「なかなか可愛いぞ、マイハニー」
 先ほどから隣にいる生徒会長が俺にとってはまったく嬉しくない褒め言葉をかけてきた。
「今すぐここから出て行ってくれ。そして、二度と俺の前に現れるな」
「ハッハッハ、自分から呼んでおいて何を言ってるのかね」
 ちなみに、今日呼んで来た奴はこの生徒会長ただ一人だった。
 というか、何処かに出かけるという奴が大半だった。
「正直、生徒会長を呼んだことが今年最高の失敗だったと後悔している」
「いやいや、今年最高の成功だろう」
「何を根拠にそんなこと言ってる」
「私が榛奈さんのサンタ服姿を見ることが出来たからな」
 …しれっと何を言ってるんだ。こいつ。
「いやもう、本当に帰れ」
「私の姉と違い、見る者全てを癒すあの笑顔は日本の宝と言っても過言ではないな……」
 明らかに過大評価すぎるだろう。
 見る者全てを癒すのはあながち間違いでもないけど。
「人の話を……ていうか、生徒会長に姉なんていたのか」
 初耳だった。
 というか、生徒会長の家族構成なんて普段は聞かないから当然と言えば当然なのか。
「あぁ、榛奈さんとは似ても似つかない姉がいるぞ」
「……どんな人なんだ?」
 はるねぇと似てないタイプ……。
 しっかり者の生徒会長の器のような人間だろうか。
「一言で言うなら、女番長だ」
「……」
 予想外の答えだった。
 というか、今時、番長かよ。
「いつも私を虐めて楽しんでる人だからな……」
「そ、そうか……」
 正直、言葉に詰まる。
 そんなことを聞かされて、どう反応しろというのか。
「幼心にも『こういう人にはなりたくない』と常日頃から思っていた」
「仲が悪いことはよく分かった」
「そんなこと、一言も言ってないが?」
 ……再び、予想外の回答だった。
「いや、今の流れだとどう考えても嫌いって言ってるだろう」
 むしろ、好きになる要素がなかったぞ。
 さすがに、ここまでは思っても言わないが。
「確かに、『こういう人にはなりたくない』とは言ったが、やたらと私を虐める癖があるからそう思っているだけで、それを除けば私個人としては尊敬に値すると思っている」
「ふーん……」
 よく分からない関係だ。
 それとも、生徒会長がMなだけだろうか。
 ……ありえなくはないな。
「まぁ、榛奈さんには遠く及ばないがな!」
「何でいい話で終わりそうだったのにオチをつける」
 いい話だったのかは微妙だったが。
 それでも、生徒会長にしてはえらくシリアスだったのに。
「事実を述べただけじゃないか」
「どう見ても過大評価だ」
「……はっはーん、そういうわけか」
 突然、生徒会長が気味の悪い態度を取りだした。
「な、何だよ……」
「心配せずとも、榛奈さんと取ったりはしないさ」
「な、何言ってるんだよ!」
 勘違いにもほどがあるので、強く反論した。
 というか、どこにそんなことを思う要素があったのかと。
「しかし、榛奈さんを褒めるだけでそうなるなんて、意外と独占欲が強いのだな」
「違うって言ってるだろう!」
「ほらほら、鼻だけでなく顔全体が赤くなってるぞ」
「くっ……!」
 生徒会長なんかに言い負かされてしまった。
 今までだったらこんなことはなかったというのに。
「よし、それなら私が君の想いを代弁してあげよう」
 恐らく、ものすごい出鱈目なことを言うに違いない。
 そう思い、どんなことを言われてもすぐに対応できるように身構えていると、
「榛奈さーん!結城君が今すぐ抱きしめたいと言ってますぞー!」
 ……出鱈目などころか、100%大嘘だった。
 そして、はるねぇと千鳥さんと伯父さんは驚き、お祖父さんとお祖母さんは笑い、立秋さんと詩穂さんは興味深そうにこちらを見ていた。
「ちょっと待て!誰がいつそんなこと言った!」
 しかし、そんなツッコミは無視され、はるねぇと千鳥さんも何か話し合っている。
 途中、はるねぇの表情がコロコロ変わって面白い。
 しかし、そんな話し合いはすぐに終わり、はるねぇは俺達の方へ身体を向けて、
「今は人が多いから駄目ー!」
 と、恐ろしく誤解を招く発言を返してきた。
 いや、確かに人目につかない場所でなら何度か抱きしめあったことがあるけど。
「よかったな、後でならOKだそうだ」
 そう言いながら、生徒会長の顔はすごく不機嫌だった。
 むしろ、こんなところであんなことを言われた俺の方が不機嫌な顔をしたいわけだが。
「ありがとう、あまりの喜びに今すぐお前に死をプレゼントしたいところだ」
「ハッハッハ、それには及ばない。礼なら榛奈さんから貰うからな!」
 俺の中で、何かに亀裂が走った。
「……ほほぅ?」
 自分でも驚くくらい、高圧的な口調になる。
「……すまない」
 そして、あっさりと生徒会長は謝った。
「別に、俺は何も言ってないけど?」
 しかし、どこか高圧的な口調は治らない。
 何でだろうとは思うものの、すぐに考えることをやめる。
「言わなくても、その雰囲気が物語ってるではないか」
「よく分かったな」
「あぁ、マイハニーの身体のことだったら誰よりも……冗談だから、その拳は収めたまえ」
「次はないからな」
 そう言って、使う気は毛頭なかった拳を解く。
 しかし、普段ならこんなことはしないのに。
 ……自分でも、独占欲が強いような気がしてきた。
「そう言われると、また言いたくなるな」
「もう殴っていいか?」
 なんというか、生徒会長も普段よりしつこい気がする。
 まぁ、多分、気のせいなんだろうけど。
「その場合、榛奈さんの看護フラグが待っているな」
「看護するのは詩穂さんだろうけどな」
 まぁ、生徒会長が指名すればはるねぇになるんだろうけど、そこまで言う必要はないだろう。
 生徒会長だってそれは分かるだろうし、第一、そんな状況にはならないわけだし。
「……それはそれで、いいかも知れないな」
 生徒会長は真面目顔で思案し、ポツリとそう呟いた。
「そうか、もう本当に帰れ」
「冗談だ」
 冗談に聞こえなかったから困る。
 それに、人妻相手に何を言ってるんだろうか……。
「というか、本人が近くにいるのに何を言ってるんだよ」
「真面目な話、あの人もかなりの癒し効果があると思うのだが」
「まぁ、それは認めるけど」
 というか、それだと恋とかだという意味ではないのか。
 いや、当然なんだけどさ。
「だからこそ、余計に君の環境に嫉妬するぞ……!」
「知らんがな」
「だから、榛奈さんと二人っきりの状況になれるように手伝うから誰か紹介してくれ」
 唐突すぎる提案だった。
 というか、二人っきりになれない一番の原因は恐らく、生徒会長のせいなんだが。
「何でそうなる」
「二人の例があるように、君の周りの女性はいい人ばかりみたいだからな」
「まぁ、外見だけで言うなら否定はしないけどな……」
 神明さんしかり、久原さんしかり。
 まぁ、性格に一癖ないと生徒会長とは逆に吊り合わないだろうか?
「というわけで、どうだろうか?」
「……紹介するだけだぞ?」
 もっとも、99%成功しないとは思うけど、紹介するだけなら問題ないだろう。多分。
 というか、生徒会長も冗談だろうし。
「あぁ、構わない」
 生徒会長はそう言うと、堂々としながら立ち上がる。
「みなさん!今日、この場に招待していただいた礼も込めて、芸を披露します!」
 ……勇者かこいつは。
「おっ、さすが結城君の友達は違うねぇ!」
 囃し立てる立秋さんの顔は真っ赤になっている。
 多分、お酒を飲んだのだろう。
「はるねぇ」
「ん、なーに?」
 はるねぇの顔は何故か少し赤くなっていた。
 パーティの熱気のせいかも知れない。
「ちょっと、外に出ないか?」
「この格好で?」
 はるねぇはサンタ服で俺はトナカイ。
 クリスマスとはいえ、この格好は恥ずかしいだろう。
 しかも、はるねぇのサンタ服は寒そうだし。
「……そう、だったな」
「まぁ、ちょっと熱くなっちゃったからいいけどね」
 だったら、帽子は取ればいいのに。
 まぁ、鼻を取ってない俺が言えた事でもないけど。
「ありがとう」
「どういたしまして」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 玄関を開くと、冷たい空気が俺たちを包む。
 2,3歩前に進むだけでパーティ会場とは180度違う世界となる。
 それでも、家から聞こえる笑い声のおかげで寂しい、という感情はまったく湧かなかった。
「……」
「……」
 しまった、何を話すのか決めてなかった。
 一体、何をしたいのか自分でも分からない。
「……ゆーちゃん」
「ん、なんだ?」
「えっと、その……」
 何故か口篭るはるねぇ。
 ……何かまずいことでもしてしまっただろうか。
「さっきの、抱きしめたいって……」
 後半はほとんど聞き取れなかったものの、意味は理解出来た。
 つまり、さっきの生徒会長の台詞が原因らしい。
「……あれは出任せだから、気にしないでくれ」
 はるねぇを落ち着けるため、そう言うことにした。
 というか、本当に俺はあんなことは言ってないし。
「そ、そうだよね!」
「……」
「……」
 再び、静寂。
 しかも、はるねぇの言葉のおかげでさらに気まずい。
 そんな気まずさを隠すために、キョロキョロと辺りを見渡す。
 しかし、気まずさを解決するためのものは何一つなかった。
「ゆーちゃん」
 突然、はるねぇが呼ぶので顔を向けるとはるねぇは空を見ていた。
 それに倣い、俺も空を見上げる。
 空には星が煌き、月にも劣らぬ輝きを見せている。
 何度見てもこの星空には魅了される。
「星、綺麗だね……」
「そうだな……」
 あの時とは違う星空のはずなのに、それでも綺麗だと感じる。
 多分、はるねぇも同じことを考えているんだと思う。
「時間が流れるのって、早いなぁ……」
 はるねぇがポツリと呟くように、だけど、聞こえるようにそう言った。
 姉弟としてではなく、恋人として付き合うようになってから4ヶ月。
 確かに、あっという間だった。
「……そうだな」
 家から流れる笑い声が遠く感じる。
 雄大な星空の中、この世界には俺とはるねぇの二人だけしかいないように錯覚する。
 まるで、どこかの作品の世界のようだ。
「そろそろ、冷えてきたね」
 その声によって、夢の世界は終わり、現実へと引き戻された。
 笑い声は近くなり、ついでに、寒さも一気に押し寄せてきた。
「……そろそろ、戻るか」
「そうだね」
 しかし、このまま戻るのも何か寂しい。
 何か他にないかと考えていた時。

―――風が吹き、はるねぇのミニスカートが舞った。

「あ……」
 二人とも声を揃えてこの現象に驚く。
 一瞬の間にはるねぇのスパッツと白くて柔らかそうな太ももが見える。
「……」
 はるねぇが何か汚らわしいものを見る目で俺を見る。
 いや、今のは不可抗力だろう。
 よって、俺に非はない。
「あー、その、だな……」
 しかし、そうは思っていても実際に言葉は出ない。
「エッチ……」
 頬を赤らめながらジト目で睨むはるねぇ。
 ヤバイ、可愛い。……じゃなくて。
「いやいやいや、ちょっと待て」
 このままでは、今後もこのネタで弄られるかもしれない。
 しかも、それが周りの人全員に伝わるかも知れない。
 例えば、生徒会長に伝わったとしよう。
 間違いなく、クラス全員でリンチ確定だ。
「頼むから、今のは誰にも言わないでくれ」
「……じゃあ、私のお願いを一つ聞いてくれる?」
「俺が出来ることならな」
「寒いから……抱きしめて」
 そうか、抱きしめるだけなら簡単だな。
 ……ちょっと待て。
「抱きしめるって……はるねぇを?」
 無言で頷くはるねぇ。
「あー……分かった」
 恥ずかしいという思いを出さないようにしつつ、一歩踏み出し、はるねぇとの距離を数十センチまで縮める。
 はるねぇの上目遣いの視線を感じつつ、壊れ物を扱うかのように抱きしめた。
 それだけで鼓動が早くなり、体温が上昇していく。
 もしかしたら、はるねぇには心音が早くなってるのは気づかれたかも知れない。
 というか、絶対に気づかれてる。
「ゆーちゃんの身体、暖かい……」
 気温の寒さとお互いの体温による熱を感じる。
 あー、こういうのが幸せって言うんだろうなぁ……。
「うひゃー、屋外であんなに堂々とイチャつけるなんて凄いわー」
「立秋も前までは彼女とあんな感じでイチャついてたのよねー……」
「ハハハ、僕はもう色んな意味で泣いちゃいそうだよ。母さん」
 ……何か、嫌な声というか、今は聞きたくない声が聞こえる気がする。
 そう思い、ゆっくりと声の方向を見る。
 すると、家の中にいたはずのみんなは窓の外からこちらを覗いていた。
 むしろ、覗いていたなんてものじゃなくて、堂々と眺めていた。
 ……いや、何してんのあの人たち。
「川島ァ!榛奈さんを抱きしめるなんて羨ましい行為、誰が許可したぁ!」
 そして、怒りに身を任せて怒鳴る生徒会長。
 ……クラスじゃなくて、学年でリンチかな…・・・?
 ちなみに、はるねぇはこの行為を眺められていたという状況を飲み込みたくないのか、俺の胸に顔を埋めて見ないようにしている。
 ……ヤバイ。これはヤバイ。
 なんというか、二重の意味でヤバイ。
「もう、30までに追いつくのは無理じゃない?」
「ハハハ、ただでさえ泣きそうなのに追い討ちをかけるのはやめてくれよ母さん」
 そんな会話をしている詩穂さんと立秋さん。
「ここは、私たちも対抗して抱きしめあいませんか!?」
「絶対に嫌」
 半分自棄になって告白している生徒会長とそれを笑顔で即座に拒否する久原さん。
 ……意外といい組み合わせに見えなくもなかったのは気のせいだろう。多分。
「どう、しよっか……」
 ようやく、状況を飲み込んだのか、はるねぇが抱きついたまま上目遣いで聞いてきた。
「なんかもう、このままでよくないか……?」
 正直、公認なんだからこれくらいは容認して貰えるだろう。
 むしろ、問題はリンチの方だ。
 最悪、外に出ることが出来なくなるわけだけど。
 まぁ、なんとかなるだろう。
 お父さん、お母さん。
 今日も俺は人生を楽しんでいます。



                        if story『天使のいる12月』 〜Fin〜
 



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あとがき

 

                       
         ,. -‐'''''""¨¨¨ヽ
         (.___,,,... -ァァフ|          あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
          |i i|    }! }} //|
         |l、{   j} /,,ィ//|       『最初はキャラ違うwwwとか軽い気持ちだったが、
        i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ         気がつけば、意味が分からない内容になっていた』
        |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |
       /´fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人        な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
     /'   ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ        おれも何をされたのかわからなかった…
    ,゙  / )ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉
     |/_/  ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ        頭がどうにかなりそうだった…
    // 二二二7'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ
   /'´r -―一ァ‐゙T´ '"´ /::::/-‐  \     才能がないだとか、私にしてはよく頑張っただとか
   / //   广¨´  /'   /:::::/´ ̄`ヽ ⌒ヽ    そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
  ノ ' /  ノ:::::`ー-、___/::::://       ヽ  }
_/`丶 /:::::::::::::::::::::::::: ̄`ー-{:::...        もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…



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「うわ、なんだこれ。物凄く恥ずかしい」の時点で私が「うわ、なんだこれ。誰てめぇ状態www」とか思ったのは内緒。
しかも、生徒会長が谷口にしか見えない。谷口自重。
多分、登場人物全員に酒が入ってるんだよ。
そうすれば、なんとなくキャラが違うのも説明が(ry
出来ないですか。そうですk(ry
でも、1日2000文字以上書けると、今まで私は何をしてたんだろうと何故か敗北感を覚えてしまう不思議(何